僕たちが学生の頃には橋なんてなくて、高校への通学は「船」でした。
港までチャリとばして、そのまま船内へ乗り込みます。
船のおじさんも学生のチャリが遠くに見えたら、出港を少し待ってくれたり。
2、30分に1本の船なんで、朝の通勤、通学に乗る人は毎日ほぼ一緒です。
なんとなく座る場所も固定されてたりで、いつもギリギリの僕たちは座席に座れるわけもなく、外の眺めのいいデッキで海を眺める毎日です。
おかげでイルカの群れが見れたりもしました。
乗船時間も約25分とちょうどいい。
宿題する人、おしゃべりする人、寝る人、過ごし方もイロイロです。
濃霧だったり台風が接近したりして欠航すると、学校も公欠でした。
昼まで出なかったら一日公欠です。
何度か「全員乗らんかったらわからんのちゃう!?」と、港で待機してるみんなに「乗るな」と声を掛けてみるも、一年生の女子は乗っちゃうんですよね。
そんな女子も3年生ともなると「次の便にしよう」とか言い出しますが笑
途中で船が出始めても、授業中に教室に入って注目を浴びるのが恥ずかしい僕は、わざわざ行きつけの喫茶店で時間を潰して、お昼休みくらいから合流してました。
クラスに船通生が僕一人だったからこそ成せる業です。
台風が接近してきて、午後から欠航する時なんかは授業中に連絡がきて、「大島行きは◯◯時の便が最終になるけん、帰れ!!」ってなるわけです。
他に通学手段が無いわけですから、けっこうギリギリの状態になってからのアナウンスです。
当然、船の中では座ってても横に倒れるくらいの揺れです。
横にカワイイ女の子が座ってるときなんかは、こっちに寄っ掛かってきたりしてラッキーでしかありません。
「もっと揺れてー」とさえ思っちゃいます笑
まあ、その後は暴風雨の中、びしょ濡れになりながらチャリで峠を越えないといけないんですけどね。
世の中プラスマイナス0です。
今夜から雨風が強くなって荒れると天気予報で言ってたんで、ふとそんなことを思い出したくらい今日はヒマです。
今日もいい日だ!!
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